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「ざる」と「ざるー」

長崎大学卒業・修了展 3月4日(土)に、2005年度長崎大学卒業・修了展(絵画分野)のご案内をいただいたので見に行きました。

 井川惺亮先生の研究室を今春巣立つ学部・院生、そして韓国からの2人の留学生の作品が、長崎県立美術館県民ギャラリーという新しい展示空間の中で個性を発揮していました。特に印象に残った作品としては、2人の韓国からの留学生の作品です。


長崎大学卒業・修了展「げた」と題した作品は、大きな「ざる」に鼻緒の色も鮮やかな「げた」が、さりげなく配されている油絵です。【左写真・絵画の一部】

 そこで、びっくりしたことは、私たち日本人が日常使っている「ざる」という言葉ですが、韓国でも「ざるー」と言うそうです。そういえば、以前、日本語と韓国語では、400語位同じ発音をする言葉があると聞いたことがありました。


 「ざる」と「ざるー」も意味するものは、日韓共通だったのですね。恐らく「ざるー」が日本に伝わり「ざる」となったのでしょう。韓国では、女性たちが頭に布をおいてその上に「ざるー」を乗せて、野菜等のものを運ぶ時によく使うものだそうです。

 また「げた」は、今はあまり私たちは履きませんが、日本人を連想するもののようです。

 このように、日本人と韓国人が日常よく使うものを描くことによって、隣国である「日本」と「韓国」が仲良くして欲しいという彼女の願いが伝わってくる作品です。

長崎大学卒業・修了展

 「薫華」という作品は、長崎大学の文教キャンパスに咲いていた三色スミレ等花を描いた作品です。キャンバスいっぱいにひろがる花々からは、異国での留学生活の不安を乗り越えて大輪の花を咲かせた秘かな自信が表現されているようでした。

 また「長崎の丘」は、稲佐山から見える夕暮れ時の対岸の斜面地にひろがる家々を一軒一軒丁寧に描いた作品です。家々からもれる明かりにそれぞれの家族の営みを想像し、懐かしいものを感じたとのことです。

 井川先生は、韓国・中国と美術教育を通して国際交流にも力を入れておられるとても温か味のある心優しい先生です。

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