幻のツーショツト
4月6日の昼下がり、浜の町アーケードの雑踏の中で、左手にカメラをぶら下げて歩いている写真家の東松照明(とうまつ・しょうめい)氏と偶然すれ違いました。一瞬ためらったのですが、意を決して通り過ぎる東松氏の後ろを追いかけ、「東松先生」と何回か声をかけた所、幸いにも振り向いて下さいました。
1998年に長崎に移住し、長崎を拠点に国内外で活躍されておられる事はよく知っていました。今までにも、講演会でお話を聞いたり、旧長崎英国領事館でお見かけした事があったので、雑踏の中でもすぐにわかりました。
簡単に自己紹介をしましたら、現在沖縄にも住居を構えておられ長崎・沖縄間を行き来されてるとの事で、名刺には当然のことながら沖縄の住所も記されていました。
私は、1969年3月大学を卒業し、大学の先輩の後任として日赤長崎原爆病院に就職したのですが、原爆病院で働く意味を求めながら、私自身が長崎行きを納得するものが欲しくてもやもやしていました。
長崎で、「原爆」というものに真正面から向き合おうと思っていた時に出会ったのが、1966年に出版された「東松照明写真集〈11時02分〉NAGASAKI」(写真同人社刊)でした。
もう少し勇気があれば、ご一緒に写真を撮らせてくださいと言えたのに、残念です。
「ウインクするように」(東松氏の言葉)撮影を続ける東松氏は、長崎にとって今やかけがえのない存在となっています。また、お会いできる日を楽しみに、「浜ぶら」をしてみようと思っています。
●東松照明氏のホームページ「INTERFACE」
●「東松照明写真集〈11時02分〉NAGASAKI」の紹介記事(写真集の手触りより)
●「浜ぶら」のご案内
