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第10回日赤長崎原爆病院OB会懇親会での会長挨拶要旨

 5月19日、2年おきの日赤長崎原爆病院OB会(三原茂会長)総会と懇親会が開催されました。当日は、OB会員と新藤和彦院長をはじめ職員をあわせて約110名近い参加者が旧交をあたため、原爆病院の将来を語り合いました。

日赤長崎原爆病院OB会
 会長の挨拶に続き、田口厚氏(前病院長)の乾杯の音頭で懇親会がはじまりました。

 印象に残った三原会長挨拶の要旨を掲載しますのでご覧下さい。

 「2年ぶりに会員の皆様にお目にかかり嬉しく思います。悪天候にもかかわらず、多くの方々にお集まり頂き感謝申し上げます。バブル崩壊後の経済の低迷からようやく脱出しつつあると政府筋は話しておりますが、本当にそうなのか私には実感がわきません。

 浜の町を歩いてみればよくわかります。その上医療界にはかってない程の重苦しい空気が漂っているように思います。その1つ、去る5月17日、医療制度改革法案が厚生労働委員会で強行採決されたと報道されました。強い憤りを感じます。。

 その2、4月からの診療報酬改定が、初めて本体部分のマイナス改定(3.16%)となりましたが早くもその影響が暗い影を落としているようです。。

 例えば、脳梗塞のリハビリは180日で基本的に打ち切りとされています。脳梗塞で自ら療養中の東大名誉教授多田富雄先生は『リハビリ中止は死の宣告に等しい』と新聞紙上で意見を述べられました。。

 私の年代は、戦争中は『若者は死んで下さい、国のため』といわれました。老いの今「老人は死んでください、国のため」と言われているようです。。

 『がんばらない』で有名な諏訪中央病院の鎌田實名誉院長は『この国で医師続けているのに疲れました』と現状について批判しています。私共はいかにすべきか。医療に対する国民の不満・不安・不信感を解消して(国民を味方につけることによって)医療制度の改革をやらなければならないと思います。。

 かつての武見太郎日医会長時代のような手法は通用しません。さりとて医療系政治家の数を増やすことは容易ではありません。政治家を動かすには国民の世論の高まりが必要であります。今夜お集まりの皆様は、医療界の現役・OBばかり、問題点をよく考えて、安心・安全の素晴らしい医療制度の実現に努力しましょう。。

 そして、2年後の総会時は、原爆病院開院50周年という節目の年となりますので記念すべき総会でまたお会いしましょう」

 三原先生は整形外科医で、私が原爆病院在職中、「医療社会事業」のよき理解者としてご指導頂いた先生です。長崎市市民病院院長、長崎市障害福祉センター長を歴任後、現在民間病院の顧問としてご活躍中です。

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