久間防衛大臣の原爆投下容認発言と辞任
6月30日、長崎県選出の久間防衛大臣は、千葉での講演で「長崎に落とされ悲惨な目に遭ったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で、しょうがないなと思っている。それに対して米国を恨むつもりはない」等と発言し、被爆者をはじめ多くの国民の怒りを買いました。

長崎市議会でも、この発言を受け、7月2日に急遽、議会運営委員会が開催され、「久間防衛大臣の原爆投下容認発言撤回を求める意見書」を全会派一致で決議することを決定し、本会議で可決しました。
私は議会運営委員会を傍聴し、員外委員として発言し、抗議と罷免を要求する意見書にすべきこと、また本文には、アメリカに配慮した極めて政治的な発言であることを盛り込むべきではないかという、私自身の基本的な見解を述べました。
最終的には、早急に長崎市議会として行動を起こさなければならないという時間的な制約と、全会派が一致して決議したということが重要であるとの判断で賛成しました。
7月3日、長崎市長と議長が久間防衛大臣に面会し、直接抗議の意を示しました。結果的に久間防衛大臣は引責辞任に追い込まれ、自らけじめをつけました。
しかし、久間氏がこの時期に何故このような発言をしたのか、真意は何処にあるのか、単に歴史認識がお粗末とか、原爆の悲惨さを知らないからだという理由なのか、疑問が残ります。
これは、あくまでも私の推測ですが、久間氏は今年の1月24日の日本記者クラブでのイラク戦争に関する発言では、「(イラクに)核兵器がさもあるかのような状況でブッシュ米大統領は踏み切ったのだろうが、その判断が間違っていたと思う」と指摘し、ブッシュ大統領の開戦判断を批判しました。
さらに戦後処理についても「後をどうやってうまく処理するか、処方箋がないままだった」(産経新聞)と述べています。
アメリカのイラク戦争を同盟国の日本の防衛大臣が批判したということ等で、この間アメリカから相当なの圧力があったのではないかと思うのです。このことが、今回の発言の背景にあり、国民を納得させて、アメリカの戦争政策の協力者として総動員しようとする狙いがあったのではないかと考えます。
しかし、後任が小泉チルドレンの小池百合子氏です。日米蜜月を演出するのには格好の人物ではあると思いますが、いずれにしても安倍内閣の基盤そのものが危機に瀕していることは間違いないようです。
