第5回全国地方議員交流会が開かれました
8月20日~22日、「第5回全国地方議員交流会~研修、交流しましょう~」が東京都荒川区ホテル・ラングウッドをメイン会場に実行委員会主催で開催されました。
この夏で5回目を迎える交流会は、年々参加者が増え、今回は北海道から沖縄まで、一般の方(元議員や市民運動家等)を含め189名の参加者がありました。議会の枠を超えた地方議員の超党派の集まりで、今回は「改革政治」で疲弊している地方の実情を持ち寄り、全国どこで暮らしていても等しく人間らしい生活が出来る政治を目指し連携して行動を起こしていこうと、厚生労働省交渉も実現した意義ある交流会となりました。
第1日目
開会行事
議長団選出 石沢山形市議・長南野田市議
原田横須賀市議で実行委員会事務局長の開会挨拶に続き
来賓挨拶
・民主党衆議院議員 川内博史氏
・社民党衆議院議員 保坂展人氏
・無所属参議院議員 川田龍平氏
・新社会党書記長 横堀正一氏
連帯挨拶
・ 自主・平和・民主のための広範な国民連合事務局長 加藤毅氏
特に挨拶の中では、川内氏が規制緩和等この間の改革政治は、何でもかんでもアメリカとの心中政治ではないか、それは、外交にも心中主義は現れている、具体的には安倍総理の自分の都合だけで(北朝鮮の問題もしかり)外交政策を進めるのは主観主義・情緒的な外交であり、そうではなくて客観的・冷静な外交を取るべきだとの発言や、川田氏の今まではエイズ問題などで厚生労働省と闘ってきたが、これからは、財政難を理由に、憲法第25条の生存権保障をないがしろにして、福祉の切捨てに走る財務省と闘っていきたいとの挨拶がありました。休憩を挟み記念講演等に移りました。
記念講演
「基地を抱える地方自治体と国の政策」
沖縄県宜野湾市市長 伊波洋一氏
現在宜野湾市には、アメリカの普天間基地とズケラン基地が存在し、その基地面積は、宜野湾市市域の32.7%を占める広大な面積であり、市民生活には騒音被害をはじめとする様々な深刻な影響が及んでいること、1995年9月の米兵による少女レイプ事件は、沖縄県民のみならず、全国を震撼させ沖縄は再び怒りの島となり、その結果、沖縄の基地負担軽減を取り組むSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)がスタート、普天間基地は5ないし7年以内の返還とされたが、普天間基地を含めた11施設の返還合意はほとんどが県内移設が条件となっており、特に名護市辺野古への海上代替ヘリ基地移設は、名護市住民にとっては到底受入られないものとして粘り強い反対行動が起きており、県内移設そのものが沖縄県民の感情を逆なでしているものであり難航。この様な状況の中で、普天間基地の危険性は増しており、繰り返される住宅地域上空での飛行訓練は、2004年8月の沖縄国際大学の校舎に墜落するという大惨事をもたらしたこと、宜野湾市としては、早期の返還を求めつつ、飛行場跡地利用計画を策定しながら、アメリカの基地運用基準による普天間基地を取り囲む住宅地域は墜落危険地帯にあり、ヘリ基地としては運用してはならないとなっていることを盾にして、日米両政府にその不当性について宜野湾市の立場を訴えているとのことでした。最後に、沖縄を含めて、米軍基地のある自治体が抱えている矛盾を共有していただきたいと講演は締めくくられました。
問題提起
「アジアの共生と日朝国交正常化を考える」
大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター所長武者小路公秀氏と特別報告で日朝友好促進をすすめる23区議員連絡会代表世話人江口済三郎中野区議会議員の「地方議員としてすすめる日朝友好運動」。
これらの提起を受けて「日朝国交正常化の早期実現をめざして」のアピールを採択しました。次に、現場からの報告としては、川崎市立井田病院医師鈴木厚氏がスライドを使って、国の医療費抑制策が、医療現場に様々な弊害をもたらしている生々しい現状報告がありました。第1日目は、以上のような盛りだくさんの内容で充実したものになりました。夜は、伊波市長を囲み全国から参加した地方議員が集まり、懇親会が開かれ交流を深めました。
第2日目
「いま地域で何がおきているか。この政治をどう考えるか」を共通テーマに、「地方の疲弊と地域間格差の是正」「崩壊する医療・福祉・年金」「教育基本法の改悪でどうなる?地域の教育」「税・財政、権限。どうする地方交付税」の4つの分科会が行われ、私は4分会に参加し議論を深めました。(社)神奈川県地方自治センターの講師による、新型交付税、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の概要等の説明があり大変勉強になりました。地方交付税制度の堅持についてあらためてその必要性と重要性について確信を持ちました。昼食を挟み、分科会報告・全体会合に移り、「第5回 全国地方議員交流会」アピールの採択と22日に予定している、厚生労働省交渉において提出する「社会保障制度の改善を求める要望書」の内容の検討をして閉会しました。
交流会アピール(抜粋)
美しい日本の山や海、野や村は荒廃し、構造改革の「痛み」は「怒り」に変ってきました。今回の参議院選挙にも、こうした事が大きく影響したと思われます。私たち地方議員は、この間、地域に暮らす人々の切実な声を聞き、肌身で感じながら、自分たちの町を良くしたいと願ってきました。これは、どの政党の地方議員も、政党に所属しない地方議員も共通の思いです。国政でも地方議会でも二大政党がすすむ現在の状況の中で、地域に根ざす私たち地方議員が党派を超えて連携し、これまでの政治を変える役割をしっかりと果たしていくことが大切です。全国のどの地域でも人間らしい暮らしができる政治と、希望が持てる日本の進路を求めて、今後も連携を深め、大いに行動していきましょう!
