「おおむら湾をきれいにする」湾岸議員連盟研修会
11月1日、「おおむら湾をきれいにする」湾岸議員連盟研修会が大村市にある長崎県環境保健研究センターで研修会が開催されました。テーマは「大村湾の現状と取り組みについて」、講師は長崎県環境部環境政策課課長補佐の松岡繁氏、係長の小松誠一氏、長崎県環境保健研究センター研究部環境科長の山口仁士氏の3名でした。
議員連盟は、大村湾岸に行政地域を持つ自治体の議員で構成されています。昨年琴海町が長崎市に合併し、長崎市も湾岸地域となり「おおむら湾をきれいにする」ことは、長崎市にとってもとても大切な行政課題になりました。
何故、大村まで?と疑問をもたれる方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、この様な事情や、何でも関心がある私のことですから、早速会員登録し研修会にも参加したという次第です。
最初に、センターの紹介がありました。大村駅からタクシーで約10分ぐらいの所にある大村工業団地の一角にあります。今年の4月に新築移転したオープンほやほやの県の研究機関です。職員は37名、そのうち研究職が31名、事務職が6名で、主な業務は、環境の保全、食の安心・安全、健康の維持等県民生活の質の向上につながる研究で、大村湾の水質浄化も重要な研究テーマです。
研修会では、簡単な実験も見せてもらいました。さて講演の要旨ですが、
・大村湾は、閉鎖性の強い海域で、かつ陸域からの汚濁にも弱い水質状況にあり、
・そのために、水質保全の取り組みに力を入れてきた経過があります
・水質汚濁防止法では、排水量50トン以上の企業に環境基準が適用されるが、上乗せ排水基準を設定して規制の強化をしているとのこと
・ハード面とあわせて住民への「スナメリかわら版」を発行して啓発活動などにも力を入れているとのこと
・現在、流域自治体5市5町では、赤潮の発生やヘドロの堆積等課題はあるが、水質については改善傾向にある等でした。
引き続き、長崎県環境保健研究センター研究部環境科長の山口仁士氏のお話に移り、具体的に現在大村湾で「養殖牡蠣」を使って海をきれいにする浄化実験の取り組みが紹介されました。赤潮発生の原因である植物プランクトンは、「牡蠣」の大好物であることに着目、赤潮で「牡蠣」が死滅しないように海底に酸素を供給する装置を仕掛けて、「牡蠣」を元気にして植物プランクトンを食べてもらおうとする仕組みです。その結果、大村湾域の5%の範囲で実施すれば、大村湾全体の水質の改善効果が期待できるという研究成果が出ているとのことで、今後実用化に向けて漁協とも協議をしているとのことでした。
実用化の見通しとしては、可能性があり、酸素供給費用など費用対効果の面でも養殖業もやっていける、しかも水質の浄化にもつながることが十分期待できるとのことでした。また、「牡蠣」だけではなく「あさり」「すなめり」「真珠貝」などでも効果が期待できそうなので、多種類の貝類を使って漁業の振興にも役立つのではないかとのお話でした。
研修会では、水質汚濁防止法の上乗せ基準が設定されていたことを知り日頃の勉強不足を実感しました。基準が適正かどうか等、今からは長崎市の問題でもありますから、今後も勉強しなければと思いました。また、来年の研修会では、「養殖牡蠣」を食べながらの実地研修会になるようですから、楽しみです。(働かせるだけ働かせて終には食べてしまうのですから、人間というのはなんと・・・・・)
上の写真は、植物プランクトンの入った海水をアサリが入っている右側の瓶と、入っていない左側の瓶に同量入れて、あさりが植物プランクトンを食べて水質を浄化する働きがあることを証明する実験です。約40分でアサリが入っている瓶がきれいになりました。
