長崎市立図書館の視察
11月2日、来年1月5日の開館を前に、長崎市議会議員を対象にした市教育委員会による長崎市立図書館の事前視察が行われました。
県庁所在地で唯一市立図書館がなかった長崎市に初めて建設された図書館で、旧新興善小学校の跡地に建設されました。
旧新興善小学校は、原子爆弾投下直後から多くの原爆被災者を救護するための臨時の救護所となった貴重な被爆校舎でありました。学校の統廃合により閉校となったために図書館の建設予定地となったのですが、被爆遺構としての価値は高く、子ども達の平和教育の生きた教材として活用されていたために、保存をのぞむ被爆者や市民の声は大きくなっていました。
しかし、前市長は新興善小学校の解体を決定し、図書館内部に「救護所メモリアルホール」として再現することで決着をはかりました。
開架書架25万冊、閉架書架55万冊を擁する市民が待ちわびた図書館の開館は、勿論嬉しいことですが、せめて校舎の一部でも保存が出来なかったのか、今でも惜しまれます。
建設を巡って長崎市議会でも議論がありましたが、「被爆校舎とともにある図書館」づくりを主張した議員は少数で、その上、PFI方式での図書館建設に異論もありました。費用対効果の物差しで計るにはなじまない生涯学習の拠点施設、今後の運営に目を光らせていかねばと思っています。
