「新幹線長崎ルート」公開学習会を終えて
3月22日、元諫早市議の岩永賢一氏を講師に迎えて開催した「新幹線長崎ルート」公開学習会には40名近い市民の皆さんが参加し充実した内容になりました。また、マスコミも4社取材がありこの問題での市民・マスコミの関心の高さを示しているように思います。
講演では、(1)長崎ルートの問題点(2)変化と影響(3)長崎県の主張と問題点について詳しい説明がありました。
(1)長崎ルートの問題点
複雑なルートを走るスーパー特急方式で、東海道新幹線や山陽新幹線の「のぞみ」や「ひかり」のように常時時速200キロ以上を走行する新幹線ではないこと、使用する車両も、フリーゲージトレインといって、現在二次車実験中で、技術面と運用面で開発は極めて難航しています。
(2)変化と影響
新しい駅舎の建設は全て地元負担で、特急かもめは全廃しスーパー特急方式の車両が大半の区間在来線をそのまま走行します。にもかかわらず料金設定は、山陽新幹線並の料金が課せられると予想されます。つまり、県民には新たな負担増となります。実質白いかもめと変わらない車両の大きさ、速度であるにもかかわらず高額な運賃を払わなければならなくなります。
(3)長崎県の主張と問題点
長崎県は、長崎から乗り換えなしで広島、大阪方面に行くことも出来るようになると主張していますが、重量オーバー、速度不足で山陽新幹線乗り入れは困難で、仮に乗り入れても長崎~新大阪間は5時間40分ほどを要します。
現在、博多駅のぞみ乗換えで新大阪まで4時間10分です。理論的・物理的に山陽新幹線に乗り入れられたとしても、実際、現実問題として5時間40分かけて新大阪に行きますか? 博多駅のぞみ乗換えを利用することになるのではないでしょうか。長崎県が進めている「新幹線」が、私たちが考えているような新幹線ではなくスーパー特急方式で運行し、現在の特急かもめと同格のものであるということです。
●今回の学習会でわかったこと
(1)県民を説得するのにさかんに強調しているのが26分の時間短縮効果ですが、現在の特急かもめの停車駅を仮に減らすとすれば、ほぼ同じような効果が表れるということ、長崎県は「新幹線」ありきで計画を進めていること。
(2)武雄温泉から諫早間2,700億円、諫早から長崎間1,100億円もの巨費を投じることそのものが、税金の無駄遣いであること。
(3)ほんとうの事を県民に十分説明した上で、長崎県政の重要な政治課題であるこの問題について、諫早湾干拓の二の舞にならないためにも県民一人一人の賛否を問うべきであるということです。

草の根クラブ主催で、政務調査費を活用しての公開学習会は、昨年の7月に「医療のゆくえ」の開催に続き2回目です。これからも、長崎市政の重要課題や市民生活に関わる問題などをテーマに、年2回程度のペースで開催できればと考えています。


